100年前のドイツギター~名工ハウザー1世を聴く~
ハウザーは現代も続くギター製作の名家。中でも1世はその腕前が名手セゴビアの心を射止め、ギター製作を依頼されて、伝説的な素晴らしいスパニッシュギターを生み出したことで知られています。
このライブではハウザー1世による古いスタイルのドイツ型ギター・・・1914年製ラウテ(リュート型)と1920年製ウィーン風ギター(19世紀シュタウファー型)を楽器や時代にまつわるお話しとともに演奏します。
プログラムはこの楽器で聴きたくなるような(弾きたくなるような)音楽ということで集めています。
ラウテでは限りなく原曲に近くアレンジしたバッハの無伴奏チェロ組曲を中心にルネサンス・バロックの音楽を、ウィーン風ギターではアットホームな愛があふれる名作曲家による子供・家族にまつわる小品、とバッハ作品、ロマン派時代の煌びやかな作品などを織り交ぜて構成しています。およそ100年前のギターが醸す古きドイツの音色、名工の魂と味わい深い音楽を、お楽しみください。
《プログラム》(休憩込みで100~110分ほど、曲目は変更する場合もあります)
第1部 ラウテ 1914年による
・パルティータ・イ短調(ヨハン・アントン・ロジー c.1650-1721ボヘミア)
アリア~カプリチオ~サラバンド~ガヴォット~ジーグ
・無伴奏チェロ組曲第1番・ト長調(ヨハン・セバスチャン・バッハ 1685-1750ドイツ)
プレリュード~アルマンド~クーラント~サラバンド~メヌエットⅠ・Ⅱ~ジーグ
オスカー・キレゾッティ(1848-1916イタリア)のリュート写本より
・イタリアーナ スパニョレッタ(シチリアーナ) (作者不詳)
第2部 ウイーン風ギター 1920年による
幼き日のモーツァルト(1756-1791オーストリア)の作品より
・メヌエットとトリオK.1 メヌエットK.5 アレグロK.3
こどものためのアルバム (ロベルト・シューマン1810-1856ドイツ)
「第1部小さい子供のために」より
・メロディ~兵士の行進~哀れな孤児
アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳1725年より
・二つのメヌエット(クリスティアン・ペツォールト1677-1733ドイツ)
無伴奏ヴァイオリンパルティータ第1番より(バッハ 1685-1750ドイツ)
・サラバンドとドゥーブル
・大序曲 作品61(マウロ・ジュリアーニ1781-1829イタリア)
音楽のパノラマ:136 の楽しいギター小品集「カッコウ」より(ヨハン・カスパール・メルツ1806-1856)
・庭の千草(アイルランド民謡)
2017年3月ライブの様子をブログでレポートしています。