新潟のギタリスト植木和輝さんとのCDが2025年3月21日にリリース。昨年、植木さんと共にじっくり取り組んで完成させました。多くの方にお手に取ってお聴きいただけましたら幸いです。
ネット通販やギターショップでも取り扱われますが、わたしの方でも販売を承ります(定価3300円/代金はお振込にて 送料は当方が負担いたします)ので当HPお問い合わせ欄よりお気軽にお申込みください。
《CDパンフレットより》
ヨハン・ゲオルク・シュタウファー製作の 2 本の 19 世紀ギター(テルツ&プライム)による二重奏。ガット弦や指頭奏法など当時の演奏スタイルを再現。ディアベッリやメルツ、約 200 年前当時の音楽の愉しみが香り豊かに再現されます。
「今回のアルバムの特徴はやはりJ.G. シュタウファー(1778-1853)による2 本のギターを使用している点です。2 本とも 1830 年頃に製作された楽器ですので 200 年近い時を経ています。長い年月の間、おそらくさまざまな名も知らぬギタリストたちの腕の中で歌い続けて来たことでしょう。その楽器たちが遠い昔のできごとを追憶しているかのようなイメージでアルバムを構成しました。収録曲はどれも同時代に出版された作品ですので、その名も知らぬ 19 世紀のギタリストたちのレパートリーだったかもしれないなどと想像しながらレコーディングしました。不思議な偶然や幸運が重なり、楽器が結んでくれたとしか思えないようなご縁により今回のアルバムが出来上がりました。この CD を手にしていただいた皆様ともご縁がつながったものと勝手ながら思っております。どうか末長くこの CD をご愛聴いただけましたら幸いです。(植木)」
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《レビュー》
原善伸先生(ギタリスト・洗足学園名誉教授)より
「植木和輝&長谷川郁夫の新譜CD「J.G.シュタウファーの追憶」を聴いた。心安まる一枚だ。オリジナル19世紀ギター2台による、しかも名工シュタウファーのテルツとプライムという願ってもない組み合わせ。 選曲も秀逸で、前半はディアベッリ編曲による当時流行した歌謡やオペラアリアなどを、後半はメルツの幻想曲2曲を二重奏と独奏(植木)で収録している。最後はシューベルトの歌曲を、メルツ編で植木のソロと長谷川の編曲を加えたデュエットで締めている。ガット弦指頭奏法の音が心地よい。ブックレットの解説もジャケットも実に丁寧に作られていて感心した。」
建孝三先生(ギタリスト)
「19世紀の宮廷で聴いてるようです。良い音!!ガットで指頭弾きはギターの原点だなと感じます。」
愛好家の方より
「柔らかな音色に込められたメッセージを感じる事ができ、そして歴史ある建物の中で聴いているような幸せな錯覚に浸ることができました。」
【収録曲目】
オルフェウス第 12 巻(A. ディアベッリ)
1 ロマンツェ「哨兵」
2 ロマンツェ「シリアへの旅立ち」
3 ロマンツェ「私を置いていくあなた」
4 ロシア民謡「美しいミンカ」
5 メロディー「愛する人の腕の中であなたは安らぎ」
6 メロディー「われ送らんアレクシスに」
7 メロディー「些細な考えを受けて」
オルフェウス第 4 巻(A. ディアベッリ)
8 アリア「シャンパンの歌」
9 カンツォネッタ「窓辺においで」
10 デュエット「お手をどうぞ」
ウェーバーのオペラ《魔弾の射手》より(A. ディアベッリ)
11 嘲笑の合唱
12 農民のワルツ
13 酔っ払いの歌
14 カヴァティーナ「たとえ雲が」
15 花嫁の冠を編みましょう
16 狩人の合唱
17 ドイツの歌による幻想曲(J.K. メルツ)
18《ドン・ジョバンニ》のモチーフによる幻想曲(J.K. メルツ)*
19 涙の賛美―シューベルトの 6 つのリートより(J.K. メルツ)*
20 アヴェ・マリア―エレンの歌第 3 番
(F. シューベルト~N. コスト、長谷川編)
植木和輝(プライムギター)
長谷川郁夫(テルツギター)
(*印:植木ソロ)
プロモーションビデオもぜひご覧ください。